鍼灸の庵/鍼灸やまと治療院ブログ

鍼灸の庵 ~鍼灸やまと治療院ブログ~
当サイトは東京都国分寺市の鍼灸院『鍼灸やまと治療院』が作成しているブログです。
本ブログでは鍼灸治療や東洋医学に関連する内容を書いたり、東洋医学の古典を掲載したりしていきます。
興味がございましたら、お読みください。

本棚

ここには、私がテキストデータ化した本を掲載します。興味があればお読みください。
※入力ミスなどに気が付かれましたら教えていただけると助かります。

鍼灸重宝記/本郷正豊著
『鍼灸重宝記』本郷正豊著
『鍼灸重宝記』は江戸時代の享保三年(1718年)に本郷正豊によって著された鍼灸治療に関する書物です。 本郷正豊先生に関しての資料が残っていないため、どのような人物だったかは失伝していますが、鍼灸に関して非常によくまとめられた書物であったといえます。全文掲載していますので、ぜひご覧ください。
杉山流三部書/杉山和一著
『療治之大概集』杉山和一著(杉山流三部書)
江戸時代の鍼師・杉山和一検校が著した『杉山流三部書』のひとつ『療治之大概集』の原文の全文を掲載いたします。江戸時代の鍼灸治療の勉強用素材としてご活用ください。
『医学節要集』杉山和一著(杉山流三部書)
江戸時代の鍼師・杉山和一検校が著した『杉山流三部書』のひとつ『医学節要集』の原文の全文を掲載いたします。江戸時代の鍼灸治療の勉強用素材としてご活用ください。
『選鍼三要集』杉山和一著(杉山流三部書)
江戸時代の鍼師・杉山和一検校が著した『杉山流三部書』のひとつ『選鍼三要集』の原文の全文を掲載いたします。江戸時代の鍼灸治療の勉強用素材としてご活用ください。

ブログ新規記事

『療治之大概集』の意訳④ | 江戸時代の鍼灸書
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の4回目です。 ここは、現代の常識では「ちょっとどうなの・・・?」と思いますが、当時の考え方がわかりますので、参考にしてください。なお、現代では年の干支程度(十二支のみ、十干は殆ど使われない...
『療治之大概集』の意訳③ | 江戸時代の鍼灸書
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』の3回目です。 鍼立てざる人の事 【原文】 鍼立てざる人の事 一、酒多く呑のみ醉いたる人に其その儘まま立てず。 一、大きに腹立てたる人も其の儘立てず。 一、大きに身を使ひ辛労しんろうしたる人...
『療治之大概集』の意訳② | 江戸時代の鍼灸書
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。『療治之大概集』のつづきです。 四季鍼の事 【原文】 四季鍼の事 一、春夏は浅く刺し、秋冬は深く刺す。然されば、春夏は陽気上に在り人の気もまた上に在り、故に浅く刺す。秋冬は陽気下に在り人の気もまた下に在り、...
『療治之大概集』の意訳① | 江戸時代の鍼灸書
江戸時代の鍼灸の最大流派「杉山流鍼術」の教科書、『療治之大概集』について意訳と説明を書いていこうと思います。 『療治之大概集』の著者は杉山和一検校(1610-1694年)という鍼師で、杉山流鍼術の創始者でもあります。日本独自の鍼の刺し方、管...
謹賀新年 2022
謹賀新年 新しい年が素晴らしい一年になりますよう 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 令和四年 壬寅 元旦
『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑮ ~脈診の原典~
腎膀胱部 第五 (3/3) 黄帝問て曰く、冬の脈、営の如し、何如して営なるや。 岐伯対して曰く、冬の脈は腎なり。北方の水なり。万物の合蔵する所以なり。故に其の気、来ること沈にして以て摶。故に営と曰う。此に反する者は病む。 黄帝曰く、何如して...
『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑭ ~脈診の原典~
腎膀胱部 第五 (2/3) 腎は北方の水なり。 万物の蔵する所。 百虫伏蟄す。 陽気下陥し、陰気上升す。 陽気中出し、陰気烈して霜と為る。 遂に上升せず、化して雪霜と為る。 猛獣伏蟄し、蜾虫匿蔵す。 其の脈を沈と為す。 沈は陰と為し裏に在り...
『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑬ ~脈診の原典~
腎膀胱部 第五(1/3) 腎は木に象る。 膀胱と合して腑たり。 其の経は足の少陰と足の太陽と表裏を為す。 其の脈は沈なり。 其の相は秋三月。 其の王は冬三月、廃は春三月、囚は夏三月、其の死は季夏六月たり。 其の王日は壬癸、王時は人定、夜半な...
食品の性質について(野菜・芋・キノコ)
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 この記事は東洋医学における食品の性質の2回目です。 今回は野菜・芋類・キノコ類の五味と寒熱についてまとめました。参考にしてください。 野菜の寒熱・五味の一覧表 種別 寒熱 五味 トウガラシ 熱 辛 パプリ...

カテゴリー別

東洋医学の基礎知識
鍼灸の概要
鍼灸の定義 「鍼灸」は鍼の施術「鍼術」と灸の施術「灸術」をあわせたものです。昔からセットで使うことが多かったため、鍼灸と呼ばれ、鍼灸の施術を行う者を鍼灸師と呼びます。 それでは、鍼術と灸術それぞれどのようなものか、まずは定義を紹介していきま...
東洋医学における病気の原因「病因」と生活の注意点
伝統鍼灸などの東洋医学では、以下のようなものを病気になる原因「病因びょういん」としてとらえています。 内因 東洋医学では、病気になる原因として、「内因ないいん」という自分自身の心の問題を非常に重要視しています。 内因には、怒・喜・思・憂・悲...
氣・血・津液
東洋医学では、氣きが身体をめぐり、その働きにより血けつ・津液しんえきが身体を循環していると考えます。 古代の人が考えたことですので、難しく考えないようにしてください。 「氣」というと、現在解明されていない未知のエネルギーというものを想像され...
経絡・経穴
奇穴
奇穴きけつとは、正経十四経に属していない独自の経穴です。これらは、様々な症状に効果的なツボとして伝えられてきたものです。現在では非常に多くの数があり書ききれませんが、ここでは、実際の鍼灸治療において使われることの多い代表的なものを紹介します...
『経穴辞書』for Windows 10 IME
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 しばらくブログの更新ができずに申し訳ありませんでした。 今まで使っていたPCが壊れてしまい、新しいPCに変えて、再設定などしていたら時間がたってしまいました。 データ復旧などにもう少しかかりそうなので、『...
手の太陰肺経
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 今回は正経十二経脈の最初の経脈「手の太陰肺経」について記載します。 手の太陰肺経の概要 手ての太陰肺経たいいんはいけいは、「肺」に属した経脈です。一本の経脈上の経穴は11穴になります。これが体の左右にある...
東洋医学偉人伝
丹波 康頼
丹波 康頼(たんば の やすより) 生没:912年(延喜十二年)~995年(長徳元年) 丹波康頼は平安時代の鍼博士で、現存する日本最古の医学書『医心方いしんぽう』を著したことで知られています。(鍼博士は当時の医療を司る役職のひとつ。) 丹波...
杉山 和一 検校
杉山 和一(すぎやま わいち) 生没:1610年(慶長十五年)~1694年(元禄七年) 杉山和一は江戸時代の鍼師です。当時の視覚障碍者の団体「当道座とうどうざ」の「検校けんぎょう」の地位にいたことから検校をつけて杉山検校ともよばれます。日本...
東洋医学の視点でみる食品
食品の性質について(野菜・芋・キノコ)
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 この記事は東洋医学における食品の性質の2回目です。 今回は野菜・芋類・キノコ類の五味と寒熱についてまとめました。参考にしてください。 野菜の寒熱・五味の一覧表 種別 寒熱 五味 トウガラシ 熱 辛 パプリ...
食品の性質について(穀物・豆類)
こんにちは、鍼灸やまと治療院です。 今回は食品についての記事を書いてみます。 先日の記事(「病因」と日常生活の注意について)で記載したとおり、食べ物の過不足等も病気の原因になります。 食べ物に関しては、基本的に腹八分目を心がけるようにしまし...
鍼灸治療に関連する古典等の書籍
『脈経』王叔和著/東洋医学の「脈診」専門書
『脈経』(みゃくきょう)は西暦280年頃に王 叔和(おう しゅくか)によって著されたといわれる脈診の解説書です。全十巻。王叔和は西晋の太医令(医療の最高長官)に就いていた人物で東洋医学の最重要古典の一つ『傷寒論』の再編者としても有名です。な...
雑記
謹賀新年 2022
謹賀新年 新しい年が素晴らしい一年になりますよう 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。 令和四年 壬寅 元旦
干支・西暦・和暦・九星の早見表
1984年~2043年 西暦 干支 和暦 十干 十二支 九星 1984年 甲子 昭和59年 甲 子 七赤金星 1985年 乙丑 昭和60年 乙 丑 六白金星 1986年 丙寅 昭和61年 丙 寅 五黄土星 1987年 丁卯 昭和62年 丁 ...
新元号「令和」と『黄帝内経』
新元号が決まりましたね。「令和」綺麗な響きですね。今回は初めて日本の古典から採用との事で話題になっています。万葉集巻五に収録された梅花の歌の「序」から採用されたそうです。 天平二年正月の十三日に、師の老の宅に萃あつまりて、宴会を申ひらく。時...