脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑮ ~脈診の原典~

腎膀胱部 第五 (3/3) 黄帝問て曰く、冬の脈、営の如し、何如して営なるや。 岐伯対して曰く、冬の脈は腎なり。北方の水なり。万物の合蔵する所以なり。故に其の気、来ること沈にして以て摶。故に営と曰う。此に反する者は病む。 黄帝曰く、何如して...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑭ ~脈診の原典~

腎膀胱部 第五 (2/3) 腎は北方の水なり。 万物の蔵する所。 百虫伏蟄す。 陽気下陥し、陰気上升す。 陽気中出し、陰気烈して霜と為る。 遂に上升せず、化して雪霜と為る。 猛獣伏蟄し、蜾虫匿蔵す。 其の脈を沈と為す。 沈は陰と為し裏に在り...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑬ ~脈診の原典~

腎膀胱部 第五(1/3) 腎は木に象る。 膀胱と合して腑たり。 其の経は足の少陰と足の太陽と表裏を為す。 其の脈は沈なり。 其の相は秋三月。 其の王は冬三月、廃は春三月、囚は夏三月、其の死は季夏六月たり。 其の王日は壬癸、王時は人定、夜半な...
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脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑫ ~脈診の原典~

肺大腸部 第四(3/3) 黄帝問て曰く、秋の脈、浮の如し、何如して浮なるや。 岐伯対して曰く、秋の脈は肺なり。西方の金なり。万物の収成する所以なり。故に其の気来たること軽虚にして浮、其の気来ること急にして去ること散。故に浮と曰う。此に反する...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑪ ~脈診の原典~

肺大腸部 第四 (2/3) 肺は西方の金なり。 万物の終る所なり。 宿葉落柯して萋萋せいせいたる枝条。其れ杌ごつ然として独り在り。 其の脈、微浮毛と為す。 衛気は遅。栄気は数。 数なるときは上に在り、遅なるときは下に在り。故に名づけて毛と曰...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑩ ~脈診の原典~

肺大腸部 第四 (1/3) 肺は金に象かたどる。 大腸と合して腑たり。 其の経は手の太陰と手の陽明と表裏を為す。 其の脈は浮なり。 其の相は季夏六月。 其の王は秋三月、廃は冬三月、囚は春三月、死は夏三月たり。 其の王日は庚かのえ辛かのと、王...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑨ ~脈診の原典~

脾胃部 第三 (3/3) 黄帝曰く、四時の序は逆順の変異なり。然れども脾の脈独り何ぞ主りたる。 岐伯曰く、脾は土なり。孤蔵にして以って四傍に灌ぐ者なり。 曰く、然らば脾の善悪を得て見つべしや。 曰く、善は得て見るべからず。悪は見つべし。 曰...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑧ ~脈診の原典~

脾胃部 第三 (2/3) 脾は土なり。 敦にして福なり。敦は厚なり。 万物衆色同じからず。 故に名づけて福を得る者の広と曰う。 万物懸根住茎、其の葉巔に在り。 蜎蜚蠕動、蚑蠷、喘息、皆土の恩を蒙る。 徳は則ち緩と為す。 恩は則ち遅と為す。 ...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑦ ~脈診の原典~

脾胃部 第三 (1/3) 脾は土に象かたどる。 胃と合して腑たり。 其の経は足の太陰と足の陽明と表裏を為す。 其の脉は緩なり。 其の相は夏三月、王は季夏六月、廃は秋三月、囚は冬三月、死は春三月たり。 其の王日は戊つちのえ己つちのと、王時は食...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑥ ~脈診の原典~

黄帝問うて曰く、夏の脈鉤の如し、何如して鉤なるや。 岐伯曰く、夏の脈心なり、南方火なり、万物の盛長する所以なり。故に其の気、来ること盛にして去ること衰ふ。故に鉤と曰う。 此に反する者は病む。 黄帝曰く、何如して反するや。 岐伯曰く、其の気、...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑤ ~脈診の原典~

心小腸部 第二 (2/3) 心は南方の火なり。 万物洪盛、枝を垂れ、葉を布いて、皆下垂して曲るが如し。故に名づけて鉤と曰う。 心の脈は洪大にして長、洪なるときは衛気実す。実するときは気従いて出ること無し。 大なるときは栄気明なり、明洪相薄し...
脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)④ ~脈診の原典~

心小腸部 第二 (1/3) 心は火に象かたどる。 小腸と合して腑たり。 其の経は手の少陰と手の太陽と表裏を為す。 其の脈は洪なり。 其の相は春三月、王は夏三月、廃は季夏六月、囚は秋三月、死は冬三月たり。 其の王日は丙ひのえ丁ひのと、王時は禺...
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『脈経』王叔和譔 (巻第三)③ ~脈診の原典~

肝胆部 第一 (3/3) 黄帝問うて曰く、春の脈絃の如し、何如して絃なるや。 岐伯曰く、春の脈肝なり、東方木なり、万物の始めて生ずる所以なり。故に其の気、来ること濡弱軽虚にして滑、端直にして以って長たり、故に絃と曰う。 此に反する者は病む。...
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『脈経』王叔和譔 (巻第三)② ~脈診の原典~

肝胆部 第一 (2/3) 冬至の後、甲子を得て、少陽夜半に起こり、肝家して王す。 肝は東方の木なり。 万物始て生じて其の気来ること耎にして弱、寛にして虚なり。 故に脈絃たり。 耎は即ち発汗すべからず。 弱は即ち下すべからず。 寛なる者は開な...
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『脈経』王叔和譔 (巻第三)① ~脈診の原典~

肝胆部 第一 (1/3) 肝は木に象かたどる。(肝は五行に於いて木に象る) 胆と合して府たり。(胆は清浄の腑たり) 其の経は足の厥陰(厥陰肝の脈)と足の少陽(少陽胆の脈なり)と表裏を為す。(臓は陰、腑は陽、故に表裏を為す) 其の脈は絃。(絃...
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『脈経』王叔和譔 (巻第二)④ ~脈診の原典~

平 奇経八脈の病 第四 脈に奇経八脈有るとは何の謂ぞや。 然り、陽維陰維有り、陽蹻陰蹻有り、衝有り、督有り、任有り、帯脈有り。 凡そ此の八脈は皆経に拘かかわらず。故に奇経八脈と曰う。 経十二有り、絡十五有り、凡て二十七気、相随て上下す。何ぞ...
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