📖脈経

『脈経』王叔和譔 (巻第三)⑬ ~脈診の原典~

腎膀胱部 第五(1/3)

腎は木に象る。
膀胱と合して腑たり。
其の経は足の少陰と足の太陽と表裏を為す。
其の脈は沈なり。
其の相は秋三月。
其の王は冬三月、廃は春三月、囚は夏三月、其の死は季夏六月たり。
其の王日は壬癸、王時は人定、夜半なり。
其の困日は丙丁、困時は禺中、日中なり。
其の死日は戊己、死時は食時、日昳なり。
其の神は志なり。
其に主は液なり。
其の養は骨なり。
其の候は耳なり。
其の声は呻なり。
其の色は黒なり。
其の臭は腐なり。
其の液は唾なり。
其の味は鹹なり。
其の冝は酸なり。
其の悪は甘なり。

腎の兪は背第十四椎に在り、募は京門に在り。
膀胱兪は第十九椎に在り、募は中極に在り。
 右、新撰

【メモ】
昳(てつ):日がかたむく。太陽が西に沈む。

原文

腎膀胱部第五(1/3)
腎象木與膀胱合爲府[1]其經足少隂[2]
與足太陽爲表裏[3]其脉沈[4]其相
秋三月[5]其王冬三月廢春三月囚夏三月其
死季夏六月其王日壬癸王時人定夜半其困日丙
丁困時禺中日中其死日戊己死時食時日昳其神
[6]其主液其養骨其候耳其聲呻其色
黒其臭腐其液唾其味鹹其冝酸其惡甘腎俞在背
第十四椎募在京門膀胱俞在第十九椎募在中極[7]
    右新撰

[1] ^ : 膀胱爲津液之府
[2] ^ : 足少隂腎脉也
[3] ^ : 足太陽膀胱脉也
[4] ^ : 沈腎脉之大形也
[5] ^ : 秋金王水相
[6] ^ : 腎之所藏者志也
[7] ^ : 橫骨上一寸在臍下五寸前陷者中

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底本:『脈経 仿宋何大任本』北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部・日本内経医学会
参考:『王叔和脉経』京都大学附属図書館所蔵

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