少府 ~現役鍼灸師によるツボの解説~

こんにちは、やまと治療院です。
今回も手にあるツボシリーズとして「少府」という経穴けいけつについて記述します。

経穴の説明

「少府」は「しょうふ」と読みます。同じ音のツボ(承扶)があるので注意しましょう。
手の少陰心経の8番目の経穴で、手の少陰心経の五行穴滎火穴えいかけつになります。WHOのコードは”HT8″です。
この経穴は、心臓疾患、心悸亢進、陰部の病などに使われます。

経穴の場所

少府
写真の様に小指と薬指の間で小指をまげて掌に当たる部分で、いわゆる感情線の上です。
なお、正式な部位の定義は以下の通りとなります。

手掌、第5中手指節関節の近位端と同じ高さ、第4・第5中手骨の間。

引用:WHO西太平洋地域事務局著,第二次日本経穴委員会訳『WHO/WPRO標準経穴部位-日本語公式版-』医道の日本社,2009年,p.85

古典における記載例

なお、古典では以下のように記されています。

【原文】在手小指本節後陥中直労宮

【書き下し文】手の小指の本節の後、陥中に在り。労宮に直る。

引用:滑寿著『十四経発揮』1341年

少府
二穴。掌の内小指と無名指とをかがめて両指の頭のあたる間なり。針二分、灸三壮七壮。
心煩、少気人を畏れ、手中熱し、肘しびれ、脇攣り、胸いたみ、久瘧、陰かゆくいたみ、小便通ぜざるを治す。

引用:本郷正豊著『鍼灸重宝記』1718年