こんにちは、鍼灸やまと治療院です。
今回も手にあるツボシリーズとして「関衝」という経穴について記述します。
経穴の説明
「関衝」は「かんしょう」と読みます。
手の少陽三焦経の1番目の経穴で、手の少陽三焦経の五行穴の井金穴になります。WHOのコードは”TE1″です。
この経穴は、咽喉の炎症、眩暈、頭痛、指の痛み、などに使われます。
経穴の場所
写真の様に薬指の爪の下縁尺側(小指側)から少しだけずれたところです。
なお、正式な部位の定義は以下の通りとなります。
薬指、末節骨尺側、爪甲角の近位内方0.1寸(指寸)、爪甲尺側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
引用:WHO西太平洋地域事務局著,第二次日本経穴委員会訳『WHO/WPRO標準経穴部位-日本語公式版-』医道の日本社,2009年,p.158
なお、古典では以下のように記されています。
【原文】在手小指示指之端去爪甲如韭葉
【書き下し文】手の小指の示指の端、爪甲を去ること韭葉の如くに在り。
引用:滑寿著『十四経発揮』1341年