こんにちは、鍼灸やまと治療院です。
今回も手にあるツボシリーズとして「少衝」という経穴について記述します。
経穴の説明
「少衝」は「しょうしょう」と読みます。同じ音のツボがいくつかあるので注意しましょう。
手の少陰心経の9番目の経穴で、手の少陰心経の五行穴の井木穴になります。WHOのコードは”HT9″です。
少衝には経始という別名があります。
この経穴は、心臓疾患、心悸亢進、結膜炎などに使われます。
経穴の場所
写真の様に小指の爪の下縁橈側(親指側)から少しだけずれたところです。
なお、正式な部位の定義は以下の通りとなります。
小指、末節骨橈側、爪甲角の近位外方0.1寸(指寸)、爪甲橈側縁の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。
引用:WHO西太平洋地域事務局著,第二次日本経穴委員会訳『WHO/WPRO標準経穴部位-日本語公式版-』医道の日本社,2009年,p.86
なお、古典では以下のように記されています。
【原文】在手小指内廉端去爪甲如韭葉
【書き下し文】手の小指の内廉の端、爪甲を去ること韭葉の如くに在り。
引用:滑寿著『十四経発揮』1341年